指が多いからってそれが差別につながるのは哀しい事だ。人間の尊厳はあくまで人間性だということを主張したい。
このニックネーム を持つ男性は、手と足の指がそれぞれ6本あるヨアンドリ・エルナンデス・ガリドー氏(34)。24本の指を持つ男として一躍有名人となった彼の元に先日一 人の観光客が訪れ、一緒に写真を撮っただけで10ドルを置いていったという。ちなみにこの地域の平均月収は20ドルとのこと。
エルナンデスさんは、「24本の指に感謝している。定職が無いのでこれでお金を稼ぐことが出来ます」とコメント。
多指症として知られており、彼のように指が多い人は比較的よく認められる症状だが、“余分な指”が手足それぞれに完璧に分散されているのは珍しいことだという。このため、エルナンデスさんの手を見ても、ほとんどの人は指が1本多いことに気付かないそうだ。
エ ルナンデスさんにはハバナで暮らす10歳の息子がいる。また、現在交際しているガールフレンドは妊娠しているとのこと。「子供の頃から24本指があること を誇りに思ってきました。そのことで差別されたこともありません。逆に周りの人々は私を称賛してくれ、数え切れないほどの友達を得ることができました。幸 せに暮らしています」とエルナンデスさんは話す。
とは言っても、たまには混乱するときもあったという。
「小学校の時、先生に5+5はいくつ?と聞かれたことがあるんです。私は内気だったため何も言わずにいると、先生がこう言うんです。『手の指は全部で何本あるか数えてごらん』って」
「12本です!」って答えたら、先生はちょっと動揺したみたいだったけど……事実ですからね、とエルナンデス氏。
「多指症の子供達に『指が多いことはちっともおかしくない。神の恵みだからきっと幸せになれるよ』と伝えていきたい。それは神が私に与えた使命だと思うのです」とエルナンデス氏は話している。