どっちであろうといらないなあ。買う人もどうしてそれが欲しいのか個人的には理解する事ができませんね
[ロサンジェルス 21日 AP] 「月の石」のかけらを170万ドル (およそ1億3900万円)で売りつけようとした女性が拘留された。彼女が取り引きを持ちかけた男性は、米航空宇宙局NASAの覆面捜査員だった。
「月の石」は国宝として扱われ、売買は禁止されている。米国の月探査任務の際に持ち帰られ、当時のリチャード・ニクソン大統領によって、米国の各州と136の国に提供された。闇市場では百万ドル単位で売買されているといわれている。
NASAの捜査員とリバーサイド郡保安官代理は、木曜日、ロサンジェルズのおよそ70マイル南東にあるレイク・エルシニョーラのレストランで、NASAの覆面捜査官と面会した女性を拘留した。この件に関して数ヶ月にわたる捜査が行われていた。
当局は、ふたりが値段に合意し、女性が岩石を出した現場をおさえた。女性の名前は公表されていない。NASAは、この岩石が女性が主張していた通り本当に月で採取されたものなのか否か、検査を行う予定だという。
「それが本当に月の物質であるかどうかはまだわかりません」とNASAのゲイル・ロビンソン副監察官は述べた。
長 年にわたって行方不明の月の石を捜し出すのに尽力してきた、元NASA捜査員で現フェニックス大学講師のジョンソン・ガセインズは、ジョンソン・スペー ス・センター特別研究室の月部門担当者が検査を行うと述べた。月の石には、月面で最初に発見され、アポロ11号の搭乗員だったニール・アームストロング、 バズ・オルドリン、マイケル・コリンズにちなんで命名された鉱物であるアーマルコライトが含まれている可能性がある。
彼女がどうやって石を手に入れたのか、まだNASAの注意を引くことになったのかは明らかにされていない。
もし岩石が本物なら窃盗の容疑、本物でなければ詐欺の容疑がかけられるだろう、とガセインズは語った。
1969年から1972年のアポロ月面着陸任務では、全部で2200点、重量およそ840ポンドの月の石、コア試料、小石、砂、ほこりなどが地球に持ち帰られた。最近の調査では、10の州および90以上の国で、灰色の岩石がどこにあるのかわからなくなっていたそうだ。
ガセインズは、インターネットで売りに出されている「月の石」のほとんどは偽物だが、隕石として地球に落ちてきたものなら、本物の月の石を買うことができることもある、と語った。
NASAは月の石および土などの70パーセントを、ジョンソン・スペースセンターに収蔵している。14パーセントはニューメキシコ州にある。残りは、研究や展示のために貸し出されているか、行方不明になっている。
2009年、オランダのアムステルダム国立博物館、月の石とされていたもののうちひとつが偽物であり、アポロ11号の搭乗員たちによって採取されたものではないことを確認した。
1998年にホンジュラスで売りに出された月の石は、マイアミのコレクターが500万ドル (およそ4億800万円) を提示した後、NASAに回収された。
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